なぜPDFのファイルサイズが大きいのか — 原因と対策
最終更新日
10ページの文書が60 MBになる理由などないはずですが、PDFはしょっちゅう肥大化します。圧縮ツールに手を伸ばす前に、なぜファイルがそれほど大きくなったのかを理解しておく価値があります。適切な対策は原因によって変わり、間違った対策は、本来圧縮する必要のなかった文書を台無しにしてしまうこともあるからです。
このガイドは短い診断です。PDFが肥大化するよくある原因、どの原因に当てはまるかの見分け方、それぞれにもっとも効果的な対処法を順に見ていきます。ほとんどの対策には、このサイトの無料のブラウザ内ツールを使います。すべて端末上で動作し、何もアップロードされません。
読み終える頃には、自分のファイルに必要なのが圧縮なのか、ページの削除なのか、あるいは単に元の作成元から書き出し直すことなのかがわかるようになり、習慣的に過剰圧縮してしまうこともなくなります。
手順
- 1
まずスキャンしたページを疑う
スキャンは原因の第1位です。スキャンした1ページはフル解像度の画像であり、それが数枚あるだけでテキスト文書をはるかに上回るサイズになります。PDFがスキャナーやスマホのカメラ由来なら、ほぼこれが原因です。
- 2
埋め込まれた写真やグラフィックを確認する
文書に配置された高解像度の写真、スクリーンショット、グラフは、そのままのピクセルデータを丸ごと保持します。テキスト自体は短くても、大きな画像が十数個あるレポートは巨大になり得ます。
- 3
埋め込まれたフォントやデザイン素材を検討する
複数のフォントファミリー全体を埋め込んでいる文書や、重量級のデザインソフトから書き出された文書は、内容からは見えない余分な重さをフォントやベクター素材に抱えています。
- 4
残留物や隠れたコンテンツを探す
雑な結合による重複ページ、スキャナーが挟み込んだ白紙ページ、変更履歴などがファイルを膨らませることがあります。不要なページを取り除くことが、もっとも簡単な削減策になる場合もあります。
- 5
原因に合った対策を適用する
スキャンや写真にはPDF圧縮ツールで圧縮します。不要物にはPDFページの抽出ツールでページを取り除きます。理由がわからないほど大きいテキスト文書は、元のアプリケーションから書き出し直しましょう。
- 6
サイズを再確認する
目標のサイズに収まったか確認します。画像の多いスキャンを圧縮してもまだ大きい場合は、より強いレベルを試すか、文書を分割するのが次の一手です。
コツ
- 対策は原因に合わせましょう。圧縮は画像の多いファイルには効きますが、何か別の理由で大きいテキストのみのPDFにはほとんど効果がありません。
- 驚くほど大きいテキストのみの文書は、たいてい埋め込まれたフォントや隠れたオブジェクトが原因です。元のアプリから書き出し直すほうが、圧縮よりきれいに小さくなることが多いです。
- 200〜300 DPIで十分なのに600 DPIでスキャンしてしまうのは、避けられるのによくある巨大化の原因です。共有する文書は、取り込みの段階で解像度を下げておきましょう。
- 不要なページを取り除くだけで、画質にまったく手を加えずにサイズを削減できることがあります。圧縮する前に確認する価値があります。
- 反射的に圧縮しないようにしましょう。すでに適切なサイズのファイルを圧縮しても、実質的な効果がないまま画質を落とすだけです。